しんそう大和上草柳  『トキの詩(うた)』

日々感じたこと、学んだことをつれづれなるままに綴ってみます。

しんそうタイムズ2016年4月号

2016年4月6日(水)晴れ

3月も終わり、春本番の季節となりました。桜の花ももうすぐ満開の時を迎えようとしています。
春休みで長崎から帰省している高校1年生の長男は、進路のことでいろいろと悩んでいる様子です。
無邪気な子供の時期を過ぎて、大人への道を歩む時、人は様々な困難にぶつかるのでしょうね。
どうか負けずに、自分の人生を開拓してほしいと願うばかりです。
息子にはこんな和歌を送りたいと思います。
『敷島の大和心を人問はば朝日ににほふ山桜花』(本居宣長)
「もしも日本人の心とは何かと問われたら、凛として朝日に照り輝く山桜の花だと答えよう。」

今月の症例報告
今回の症例は横浜市戸塚区にお住いのSさん(当時79才、男性)です。Sさんが初めて当院に来られたのは2007年の春のことでした。Sさんは細身のすらっとした方で、白髪に全身黒づくめのファッションで、とてもお洒落な方でした。姿勢も良くてとても79才には見えませんでした。
Sさんは特に身体に痛みがあるわけではなく、本屋さんで偶然手にしたしんそう療方の開発者である林先生の本に共感され、ご来院されたとのことでした。背筋のぴんと伸びたSさんでしたが、後姿を見ると『骨盤が右上がり、肩が右下がり』という体型でした。私の私見ですが、このような歪み方は右利きの人に多いように思います。Sさんは週に1度の施術から初めて、3ケ月後には隔週に、半年後には一月に1度の施術となりました。身体の傾きがかなり改善されて、さらに姿勢が良くなりました。Sさんは2年程通ってくださいましたが、毎回黒一色のファッションでした。特に靴には凝っておられて、イタリア製の靴をメンテナンスしながら10年以上も使用されているとのことでした。とにかく綺麗な白髪のSさんが、全身黒で統一された服でご来院されると、渋い俳優さんのようで、「私もこんなふうに歳をとりたいな。」と思いました。
またSさんは八幡製鉄所にお勤めされていたということでした。八幡製鉄所といえば、私は社会科の教科書で「近代日本の基礎を作った産業」ということで習った記憶があります。パソコンで調べたら、1901年(明治34年)に誕生して、日露戦争、第一次世界大戦、第二次世界大戦を経て、戦後の日本を支えてきた正に『近代日本』の歴史そのものといった会社です。現在は新日本製鉄株式会社となっておりました。なんだか妙に感動した私でした。
Sさんからは施術中にいろいろなお話を伺いましたが、一番印象に残っているのは若くして亡くなられた息子さんのお話でした。交通事故で40代で亡くなられたとのことでしたが、Sさんは特に感情を込めるでもなく淡々とお話をされていました。人生に起こる全てのことを静かに受け止めておられたのでしょうね。現在88才になられているはずのSさんが、お元気でおられることを願いたいと思います。

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